STRANGE DAYS
原題:STRANGE DAYS
米国公開日:1995年10月06日
日本公開日:1996年01月20日
製作国:アメリカ
言語:英語
上映時間:145分
画面:シネスコ
音響:ドルビー
配給:日本ヘラルド

【スタッフ】
監督キャスリン・ビグロー
脚本:ジェームズ・キャメロン
   ジェイ・コックス
原案:ジェームズ・キャメロン
製作:ジェームズ・キャメロン
   スティーブン・チャールズ・ジャフィ
製作総指揮:リー・サンチーニ
      ローレンス・カサノフ
撮影:マシュー・F・レオネッティ,A.S.C.
美術:リリィ・キルヴァート
編集:ハワード・スミス,A.C.E.
衣装:エレン・ミロジュニック
音楽:グレアム・レヴェル
音楽監修:ランディ・ガーストン
アディショナル・スコア:ディープ・フォレスト
特殊効果:デジタル・ドメイン

【キャスト】
レニー・ネロ:レイフ・ファインズ
ローネット”メイス”メイソン:アンジェラ・バセット
フェイス・ジャスティン:ジュリエット・ルイス
マックス・ペルティエ:トム・サイズモア
ファイロ・ガント:マイケル・ウィンコット
バートン・ステックラー:ヴィンセント・ドノフリオ
ジェリコ・ワン:グレン・プラマー
アイリス:ブリジット・バコ
ティック:リチャード・エドソン
ドウェイン・エンゲルマン:ウィリアム・フィットナー
パルマー・ストリックランド:ジョセフ・ソマー

【ストーリー】
<1:06:27 AM 30 DEC 1999>
 明日はミレニアム(千年紀)最後の日。ロスの街は2000年へのカウントダウンに向けて狂騒に包まれている。あちらこちらに2000と書いたボードや旗が掲げられ、路上で浮かれる人々や武装した警官・機動隊、逃げ惑う人々、炎上した車等で終末的様相を見せている。支配する者と支配される者との間の緊張が爆発寸前まで高まっている。2000年はやってくるのであろうか、それとも世界は終わってしまうのだろうか・・・・・・。
 レニー・ネロ(レイフ・ファインズ)は、元警官でありながらかつて救ってあげた売春婦フェイス(ジュリエット・ルイス)と恋仲になって懲戒免職となってしまい、今はそのフェイスにも去られて、”スクイッド”と呼ばれる他人の体験を体感できるドラッグさながらの禁制エンターテイメント装置のソフトディスクを闇売買し、何とか日々をやりすごしている。「今は路上にでれば暴動ばかり、セックスだって危険。それがこのスクイッドを使用するだけでなんのリスクもなく他人の経験を視覚、聴覚、感覚と全ての五官を通して体験できるのさ。結婚指輪だって汚さず、誰を傷つけることもないんだ。セックス、スリル、暴力、そして他人になり変わって楽しむ恋愛と何でも揃えている。ちょっとやってみないか。」と言葉巧みにクライアントを増やし、今ではロスでも顔の広いディーラーとして有名である。たった一つだけ、死を体験するディスクだけは扱わないことにしている。そんなレニーもフェイスへの思いを断ち切れず、愛し合っていた頃の記憶に溺れる日々を過ごしている。
 その日の真夜中、ダウンタウンのバーで飲んでいたレニーのもとに、ディスクを提供してくれるはずのアイリスが助けを求めにやってきた。ひどく怯えた様子で、何者かに追われているようであったが、その理由を話す前に「フェイスもやばいのよ」とだけ言い残して去ってしまう。一方テレビでは、扇動的な歌詞でアメリカの若者を挑発し続けてきた人気黒人ラッパー、ジェリコ・ワンが何者かに射殺された事件に関しての報道が流れ続けている。街は一層緊張が高まってきている。
 そんな彼のもとに、一枚のディスクが届けられた。封筒には確かに”ネヘロ”と書かれているが差出人は不明である。しかしそれは、アイリスが何者かにレイプされ殺されていく瞬間を記録したもので、更にアイリスにも接続されたディスクには殺す側の高揚感だけではなく、殺される側の恐怖も同時に記憶されているという異常なものであった。レニーにはこれが何者の仕業か全く検討がつかなかったし、ましてや彼を陥れようとする罠であると少しも感じていなかった。
 ただ「フェイスもやばいのよ」という言葉だけが引っ掛かり、音楽業界のドン、ファイロ・ガント(マイケル・ウィンコット)の愛人で今は歌手としてデビューを控えたフェイスを守るため、親友でありセキュリティのプロとして女手ひとつで息子を養う、心身ともに逞しいメイス(アンジェラ・バセット)と警官時代からの友人であり今は探偵をしているマックス(トム・サイズモア)の知恵と力を借りてロスの闇の中に挑んでいく。

<2:27:50 PM 31 DEC 1999>
 翌朝目覚めたレニーのもとに、またしても新たなディスクが届けられた。筆跡は同じである。今度はなんと、犯人はレニーが寝ている間に彼の家の中まで忍び込み、彼の首にナイフで傷を付けていたのだ。明らかに犯人はレニーを知っており、挑戦してきているのではと疑惑を持ち始める。記憶を辿り、アイリスがキーとなるディスクを自分に渡そうとして車の中に放り込んだことを思い出したレニーは、そこに何かヒントが隠されていると確信し、迎えに来たメイスと共に駐車場に向う。しかしそこで待ち受けていたのは新たなる障害であった。二人のロス警官がそのディスクを奪うために彼らを襲ってきたのだ。激しいカーチェイスの末、港に追い詰められた二人はリムジンに乗ったまま海に突っ込み何とか一命を取り留めディスクを奪われずにすむ。そしてアイリスがレニーに渡そうとしていたディスクの中には、そのロス警官二人が黒人ラッパー、ジェリコ・ワンを射殺し、目撃者である彼女自身をも殺そうと追ってくる様子が記録されていた。実はジェリコ・ワンの私生活を監視するためにガントがアイリスにスクイッドを付けさせて、その行動を記録させていた時の出来事だったのだ。
 確かにアイリスは警官から逃げていた。しかし殺しの手口やレニーに送られてきたディスクの内容からしてアイリス殺しの真犯人がこの二人の警官とは思えないレニーは、ガントに疑惑の目を向ける。やはりフェイスの身は依然として危ないのではないか。
「虚ろなディスクに酔ってないで、現実を見なさい!そんなことで身を危険にさらすことなんかないわ。それにこのディスクをあんな女のために利用すべきじゃないわ。人類のために、告発すべき記録なのよ」彼を密かに慕い続けるメイスの忠告など聞き入れられないレニーは、このディスクをだしにしてフェイスの身の安全を確保しようと決心する。

<11:09:48 PM 31 DEC 1999>
 1999年もあとわずか。レニーを見捨てられないメイスと、フェイスを忘れられないレニーはカウントダウンに向けて異常なまでに沸き返るダウンタウンへと繰り出す。街には花火が打ち上げられ、紙吹雪が舞い、あらゆる人種、階級、世代が入り乱れて熱狂している。そして警官と市民の間の緊張は最高潮に達している。
 しかしメイスの熱い思いと、レニーのフェイスへの忘れ難い思いが交差する中で彼らが遭遇するのは、裏切りと欲望の意外なる事実であった。彼らがそこで見たものとは・・・・・・。
そして2000年へ向けてのカウントダウンが始まった。

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